受精方法

IMSIの効果(超高倍率によるICSI )

【背景および目的】

今回はこのICSIとIMSIのデータを比較しました。

【材料および方法】

MEDLINEで文献を検索しました。合計37の研究を分析しました。

【結果】

受精率

ICSI群76.7% IMSI群 75.7%

有意差はありませんでした。

良好胚率

ICSI群27.7% IMSI群 41.2%

有意差ありでした。

着床率

ICSI群10.5% IMSI群 21.9%

有意差ありでした。

妊娠率

ICSI群26.6% IMSI群 47.6%

有意差ありでした。

流産率

ICSI群29.0% IMSI群 14.7%

有意差ありでした。

【考察】

胚発生の後半は精子由来の力となっており、受精率は変わらなかったがそれ以外に統計的に有意な差があることから、高倍率のIMSIを行うことにより、異常な精子を選別することがこの結果につながったと考えられる。

【私見】

顕微授精を行う際の精子選択の重要性がわかりました。

また、高倍率で作業を行うため通常より難しい作業になりますが、そこに時間をかけずに卵に対するストレスを減らすことも重要だと考えます。

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