飲食と妊娠

妊娠中のカフェイン・アルコールの摂取は平気?

こんにちは。ブラストマンです。本日は妊娠中のアルコールとカフェインの接種が胎児に及ぼす影響についての論文を紹介したいと思います

【背景】

カフェイン入り飲料とアルコール飲料は、世界で最も広く消費されている飲料の2つです。

以前の研究では、カフェインの摂取量が多いほど、出生時体重が低くなり、自然妊娠での流産のリスクが高くなることがわかっています。

アルコールは人間の健康に有害な影響を与えることで知られており、女性の生殖能力の低下と関連しています。

そこで系統的レビューとメタ分析を実施して、カフェインとアルコール消費と 体外受精(IVF) と顕微授精 (ICSI) の結果との関連を調べました。

【材料および方法】

2022 年 7 月 15 日より前に公開された記事について、PubMed、Embase、および MEDLINE データベースで文献検索を実行しました。

カフェインに関する合計 493 件の記事と、アルコール消費に関する 1511 件の文献を調査しました。

【結果】

IVF/ICSI治療後のカフェイン摂取量と妊娠率または生児出生率との間に関連はありませんでした。しかし、女性のアルコール消費量は、毎週の消費量が 84 g を超える場合、IVF/ICSI 治療後の妊娠率の低下と関連していました。 男性のアルコール消費量は、毎週の消費量が 84 g を超えると、IVF/ICSI 治療後の生児出生率の低下と関連していました。

【結論】

IVF/ICSI治療後のカフェイン摂取量と妊娠率または生児出生率との間に関連はありませんでした。しかし、女性のアルコール消費量は、毎週の消費量が 84 g を超える場合、IVF/ICSI 治療後の妊娠率の低下と関連していました。 男性のアルコール消費量は、毎週の消費量が 84 g を超えると、IVF/ICSI 治療後の生児出生率の低下と関連していました。

【私見】

カフェインは妊娠率・出産率に関係していなかったが流産や低出生体重児のリスクを軽減するために、不妊治療を受けようとしている女性は、食品安全委員会が推奨するように、1日のカフェイン摂取量を200mg(2カップ)に減らすことを引き続き推奨されています。

どちらに関しても過度の摂取は控えることが大切だと感じました。

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